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ロッキード P-3は、アメリカ合衆国の航空機メーカー、ロッキード社(現・ロッキード・マーティン社)が開発したターボプロップ哨戒機。愛称は「Orion」。日本ではその英語読みから本機愛称を「オライオン」とするものが多い。Orion とはギリシア神話に登場するオリオン座となった狩人の名にちなむ。 初飛行から50年以上が経過してるがアップデートを重ねつつ、アメリカ海軍や海上自衛隊など軍の航空隊、アメリカ沿岸警備隊など国境警備隊の他、気象観測や消防機など非軍事用などにも転用され20以上の国で運用されているベストセラー機である。 == 概要 == === 開発経緯 === 1957年8月にアメリカ海軍は、ロッキード P2V ネプチューン(後に命名規則改正で「P-2」となる)対潜哨戒機の後継機の仕様を各航空機メーカーに提示した。この新対潜哨戒機は、SOSUSにより探知された敵潜水艦と思しき音響信号へ急行してソノブイ、磁気探知機による識別を行い、魚雷、爆弾を使用して、潜在海域から殲滅することを主眼としていた。そのため、 * 地上の潜水艦探知/分析システム設備と接続してその情報を利用できる高度な情報通信能力を持つこと * 充分且つ余裕のある兵装及び捜索・探査装備の搭載能力を持つこと * 探知した目標の存在する海域に対して即座に急行できる高速飛行能力を持つこと * 長距離且つ広範囲を探査・捜索するための充分な航続距離と連続飛行時間を持つこと * 長距離長時間の飛行を無理なく行える高い居住性を持つこと が求められた。 特に、P2Vは運用の結果居住性能と搭載能力に難があり、長時間の任務飛行には困難が多いとされていたことから、余裕を持った機体が要求されていた。また、開発当時アメリカ海軍ではジェット燃料の使用による資材共通化は課題となっており、ターボプロップエンジン機が求められていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「P-3 (航空機)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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